ニキビや顔の臭いの原因にもなる皮脂とは?

皮膚と皮脂腺

ニキビの原因にもなる皮脂ですが、この皮脂は皮脂腺とよばれるところから出てきます。

皮脂腺は体毛1本につき1つ存在し、からだをうるおすために皮脂を出しています。

しかしこの皮脂腺、からだの部位によって発達に差があり、皮脂がたくさん出てくるところもあればあまり出てこないところもあります。

頭皮やおでこ、鼻や背中などは皮脂が特に多く分泌されるので、ニキビができやすいことが分かりますね。

皮脂腺が活発になると

皮脂を分泌する皮脂腺が活発になると、より多くの皮脂を分泌することになります。

皮脂腺が活発になる原因は、

  • 思春期によるホルモンの変化
  • ストレス
  • 高温・多湿の環境
  • 水分不足
  • 肉類中心の食生活

などがあげられます。

皮脂が多いなと感じる人は、野菜中心の食生活に変えたり、ストレスをためない生活をするように心がけましょう。

皮脂と皮脂膜

皮脂腺から出る皮脂が汗と混じりあうと「皮脂膜」とよばれる膜を作ります。

この皮脂膜は、肌をうるおしています。
また、皮脂膜は弱酸性に保たれていて、雑菌やカビなどから肌を守ってくれます。

ニキビで悩んでいる人の多くは皮脂を嫌っていると思いますが、実は私たちのからだを守ってくれる大事なものなのです。

自分の肌を知る

あなたは乾燥肌ですか?それとも脂性肌?あるいはどちらもなんて人もいるかもしれません。

肌のタイプによって肌のお手入れを変えることは非常に大切です。
それにはまず、自分の肌を知らなくてはいけませんね。

常に乾燥肌だったり、常に脂性肌な人は1年中同じようなケアでいいかもしれませんが、季節によって肌の状態が変わる人は、特に肌の状態の変化に敏感になる心がけが大事ですね。

皮脂の分泌量

年齢と皮脂の分泌量

皮脂の分泌量は、年齢によっても性別によっても異なります。

一般には女性より男性のほうが皮脂の分泌量は多いです。
しかし0歳から15歳までのあいだは女性のほうが多くなると言われています。

男女ともに9歳から17歳のあいだは急激に分泌量が増加します。

女性の場合は45歳をこえると急激に分泌量が減少します。

お肌のお手入れ方法も年齢とともに変える必要があるでしょう。

1日の皮脂の分泌量

皮脂の分泌量は、1日の中でも変化することをご存知でしたか?

皮脂の分泌がいちばん多いのは深夜0時です。深夜0時から夕方の6時にかけて減少します。

そして夕方の6時から深夜0時にかけて、ふたたび皮脂の分泌量が増加します。

皆さんがお風呂に入る時間や、朝洗顔する時間はお肌にとってどんな時間帯か、考えてみてもいいかもしれません。

皮脂腺と夏

高温多湿となる夏には、皮脂腺の活動も活発になります。
なんと夏の皮脂の分泌量は、冬の2倍とも言われています。

つまり夏はニキビができやすい季節だということなんですね。この高温多湿の夏をどう乗り切るか?

ニキビ予防の方法としては、こまめに洗顔をするようにし、毛穴の皮脂や汚れをしっかりと落としましょう。

皮脂の臭いを予防する

皮脂の臭いとニキビ

ニキビで悩んでいる(悩んでいた)あなた!皮脂の臭いを気にしたことはありますか?
実はニキビのできやすい人ほど皮脂の臭いに注意しなければなりません。

皮脂が臭う原因は、皮脂の酸化と細菌による分解です。

つまり、ニキビができやすい脂性肌の人ほど、臭いの原因となる皮脂が多いというわけです。
ニキビ改善法

毛穴がつまると皮脂が臭う

皮脂が臭う原因のひとつが、毛穴のつまりです。

毛穴につまった皮脂や老廃物が体内から排出されないまま酸化してしまい異臭を放ちます。

毛穴がつまった状態が続くと、ニキビにも発展してしまいます。

ニキビができやすい人は、皮脂の臭いにも注意しましょう。

皮脂の臭いを予防するには?

皮脂の臭いを予防するには、それぞれの個人に合った適切な洗顔をすることが重要です。

毛穴の中の皮脂をとりのぞくつもりで、ていねいに時間をかけて洗顔しましょう。

洗顔後に化粧水や乳液で肌をうるおすことを忘れずに。
これをおこたると、洗顔後の乾燥した肌を皮脂を大量分泌してうるおそうと再びたくさんの皮脂が出てきてしまいます。